現代の技術が邪魔をする、「君の名は。」で感じまくった3つの違和感(ネタバレ)

新海誠監督作品 君の名は。 公式ビジュアルガイド

超絶遅ればせながら、「男の子と女の子が入れ替わる話らしい」という情報しか入ってない状態で鑑賞しました。
結論としてはおもしろかった!
最初から最後まで目が離せなく、胸モミで毎回笑い、手のひらのシーンはいい歳こいて泣きそうに。
でも、どうしても終始ずっと気になることがあったので手放しで「大傑作!」とは言えない感じです。

「君の名は。」で感じた3つの「なぜ?」

自分が瀧の立場になったとしてこの映画を見た場合、大きく3つの違和感があります。

1.なぜ電話をしない

普通、こんな状況になったらすぐにお互い電話番号を交換して電話すると思います。
結局はこの映画「最大の仕掛け(後述)」に何とか繋げるためのご都合になっちゃっていて残念。
電話なら「田舎だから電波が届かない」とかで回避できそうだから、序盤に何度か電話しようとしたりするシーンがあれば違和感も減ったかもしれません。

2.なぜ住所を調べない

あれだけ何度も入れ替わりしてるんだから、地名とかバス停の名前とかをGoogleマップで調べたりするはず。
瀧になっている時の三葉がスマホに住所を残しておくという手もあり。
一応「夢からさめると入れ替わった時の記憶はなくしていく」という設定があるけど、主役の二人は都合がいいことは全然忘れないし無理があります。 これも1と同様に、物語の都合で意図的に調べないようにしてる印象でした。

3.なぜ時間のズレに気付かない

物語の途中で、瀧と三葉の時間には3年のズレがあったというのが判明。
巧妙にこのズレを隠した演出にはやられました。しかし同時に、瀧が三葉になっているとき、カレンダーの日付を見たり、ニュースや新聞などを見て「知ってることばかりだ」と気づいたり、周りとの会話で違和感を感じないとおかしいという気持ちがムクムク。逆に瀧になった三葉は日記アプリですぐに年号が違うことが分かるはずだし、最新のつもりで2013年の流行語「じぇじぇじぇ!」「倍返しだ!」を言ってバカにされ、ピコ太郎を見て「古坂大魔王がブレイクしてる!」と衝撃受けないと変です。
現実の日本では彗星は落ちてないから「君の名は。」の日本によく似たパラレルワールドという設定かもしれないけど、スマホをバリバリ使っている高校生だからこそ「時代が違う」ことにはまっさきに気づくはず。ここは上手にクリアしてほしかったなぁ。

現代の技術が感動の邪魔をする

この映画は

  • 実は瀧と三葉の時間には3年のズレがあった。
  • 三葉と村の人たちは3年前の隕石で死んでいた。

という「最大の仕掛け」を実現するためにかなり強引に都合が悪いことを隠しまくっているので、そこが違和感になって物語の感動を邪魔しちゃっている印象でした。
現代で「すれ違い」をやろうとすると、どうしてもネットやスマホなどの最新技術で解決できちゃいそうなのがつらい。携帯電話が普及する前の時代設定だったなら、もう少し違和感を消せるのかなぁ。残念。

小説 君の名は。 (角川文庫)

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