村上春樹「村上さんのところ コンプリート版」を10%読み終えてループに入っていることに気づく

村上さんのところ コンプリート版

今、村上春樹村上さんのところ」を読んでいます。 「村上さんのところ」は期間限定の交流サイトに送られた質問に村上春樹が3か月半にわたって続けた回答をまとめた書籍で、僕が買ったのは電子書籍の「コンプリート版」。 書籍版は厳選された473問が掲載されているのですが、コンプリート版は村上春樹が回答した全3,716問を完全掲載。 なんと書籍版の約5倍。 単行本8冊分のボリュームだそうです。

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読んでも読んでも終わらない

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単行本8冊分、と言われてもいまいちピンときません。 本のボリュームが分かりづらいのが電子書籍のいいところでもあり、悪いところですよね。 Kindleでは書籍が読み終わるまでのおよその時間を表示してくれるのですが、それがなんと「140時間27分」。 不眠不休で読んでも6日くらいかかる計算です。 最初なにかの間違いかと思いました。

僕は本を読むのは割と早いほうだと思っているのですが、毎日隙間時間で読み進めてやっと10%読破。 Kindleは気になった箇所にマーカーを引いたり栞をはさんだりできるので、気になった箇所をチェックしつつ読み進めてるから普通に読むより時間がかかっているかもしれません。 Kindleの進行具合が分かる機能は便利なのですが、今回ばかりは機能オフにしようかな…と本気で悩んでます。

そして同じような質問のループに入る

村上さんのところ」を10%を読んだあたりで、(いや、本当は序盤で嫌な予感がしたのですが)同じような質問がループしていることに気づきました。 どんな質問かというと、

ヤクルトスワローズ ・レコード ・猫 ・マラソン ・不倫 ・彼氏(または彼女)ができない ・村上春樹を見かけた ・著作で伝えたいことは何か

これらの質問が全体の7割くらいを占めている印象です。 最初はおもしろいなと読んでいたのですが、途中から「またこの話題か…」ってなってきました。

それはそうですよね。 いざ自分が村上春樹に質問するとして、誰も聞いたことのない、それでいてニヤッとしてしまうようなおもしろい質問なんてできません。 まして村上春樹本人からの回答が少しでも期待できるとなると、やっぱり自分の共通点を探してそこから質問しちゃうと思います。 そうなると上のような質問が多くなるのも自然です。

ハッとする回答に出会うために読む

同じような質問ばかりだからこの本を読むのをやめるのか? それはありません。 百人組手のようにあの手この手で(飄々と)全ての質問に答える村上春樹はやっぱりおもしろく、同じような質問にも違う形で答えていくのは悟りを開いた達人のようです。 果たして3,716番目の回答にはどういう姿になっているのか見届けたくなります。

そして、時々ハッとする回答が。 例えば、彼女が過去に付き合っていた男性の情報をSNSで探してついつい過去の写真などを見て嫉妬してしまうという相談に対し、村上春樹の回答(の一部)。

彼女のことだけを見て、彼女のことだけを考えるといいと思います。彼女について、君が自分の手で第一次情報をせっせと集め、それを積み上げていくんです。それは君だけの持っている彼女についての情報だし、たぶん他の誰も知らない情報です。そういう情報って素晴らしいと思いませんか? そういうのに比べたら、SNSの情報なんてちゃちなものです。

こういうのが読めるからやめられません。 隙間時間でチビチビと読み進めようと思います。

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