図書館で新刊貸し出し禁止すると未来の読書ファンがいなくなる話

読書くん

出版社や作家側から図書館に対し、新刊発売後から一定期間の貸し出しをやめてほしいと求める動きがあるそうです。

本が売れぬのは図書館のせい? 新刊貸し出し「待った」

乱暴にまとめると 「本来ならもっと売れるはずの本が、図書館で無料で貸し出されると売れないからやめてくれー!」 とのこと。

確かに現在すさまじい出版不況です。 売上2兆円以上あった1996年から、わずか20年で市場が70%くらいに縮小。売上が1兆円もダウンしてしまいました。 低迷の原因を外部に求めたくなる気持ちも分かりますが、今回の件は最終的に出版社側の首を絞める行為ではないでしょうか。

図書館は「本のファン」養成所

図書館は「本を好きになる」きっかけを作ってくれる場所です。

僕が子供の頃は、本を頻繁に買うお金がなかったので近所の図書館で本を借りまくってました。 江戸川乱歩の少年探偵シリーズ全巻読破なんて図書館がなかったら不可能だったと思います。 あの時に本を読みまくったことが、活字読むの大好き人間に繋がっているのは間違いありません。

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図書館で無料で本に触れて、本を読む楽しさを知って、本大好き人間になった人はたくさんいるはず。 そうして生まれた読書ファンは永久的に本にお金を落とし続けます。

本の貸し出し禁止は未来のお客を逃す行為

「新刊は一定期間貸し出し禁止」が実現されれば直近の売上は回復するかもしれません。(多分しないと思いますが) でも誰かにとってこの新刊が「本好き」になるための第一歩だったとしたら、図書館で新刊が借りられないことは出版社自ら未来のお客様の芽を摘んでしまうことになります。

あと図書館に行くと分かるのですが、人気の新刊だと借りるのに数カ月待ちというのは当たり前です。 それだけ待ってでも無料で本を読みたい人に対して貸し出しを禁止したところで 「そっか、あの本はしばらく借りられないのか! しょうがないから本屋で買うか!」 ってならないと思うんですけどね。

とにかく未来の読者を捨ててでも今の売上を確保しないといけないくらい厳しい状況なんでしょうか…。 とりあえず僕にできることは本を買うことなので、これからもいろいろ買いまくろうと思います。

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