読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

浦島太郎の弟って誰? 最近のお遊戯会は「みんなに見せ場を作る」時代

浦島太郎の弟

息子(4歳)の通っている保育園では毎年年末になるとお遊戯会があります。 クラスの演目は「浦島太郎」に決定。 先日、配役発表があったので息子に何役になったか聞いてみたら 「浦島太郎の弟」 とのこと。 亀や竜宮城の魚なら分かりますが、浦島太郎の弟って誰? 聞いたことありません。 セリフもかなりあるそうです。謎すぎ。

宇治拾遺物語」には「浦島の弟」という話があるみたいですが、おそらく無関係でしょうね…。

陽成院の御所で夜番の男が休んでいると、顔をなでる者がある。捕まえてみるとみすぼらしい老人である。「私は、昔からここに住んでいて、じつは浦島太郎の弟です。住んでもう千二百年になるので、社を造って祭っていただきたい」などという。夜番のものが断ると、3度蹴り上げ、骨が砕けて落ちたところを食べてしまった。いつしか老人の身体は巨大になっていた…。 「浦島太郎には弟がいた」より

昔とはかなり変わったお遊戯会

最近のお遊戯会の演劇は自分が子供の頃とは全然違っていて驚きました。

普通の演劇やミュージカルでは主役を演じる役者が二名いて交代で出演する「ダブルキャスト」はありますが、保育園の演劇では同じ場面に同じキャラが複数存在するのが当たり前だったりします。 例えば「桃太郎」に犬・猿・キジが2匹ずつ登場する感じです。

さらに、場面転換をすると主役も脇役も全員違う役者(園児)に入れ替わってしまいます。 もう誰が何の役なのか全然分からないですし、話を追うのも一苦労です。

「みんなに見せ場を作る」時代

いつからこのような作りになったのかは分からないですが、お遊戯会が変わった理由は以下の3つではないかと思います。

・「うちの子の出番が少ない」「いい役じゃない」という親からのクレームへの対策

自分がやりたい役になれなかった子が泣く、という話はよく聞きます。それが親に伝わってクレーム…というのは今の時代にはありそうです。

・「できるだけみんなに見せ場を作りたい」という保育園側の配慮

上のクレーム対策に繋がりますが、セリフなしの脇役がいない状態を作ることで園児全員が必ずどこかで活躍できます。

・園児のセリフを覚える負担を軽減

幼児に長いセリフを憶えさせるのは本人も先生も大変です。同じ役が複数人いればセリフを分散させることができるのでみんなハッピーです。

おそらく今回の「浦島太郎の弟」という新キャラは、主役の浦島太郎(すでに2名いる!)をこれ以上増やせない、でもワカメ役などの脇役をやらせることはできない、というところから生まれた苦肉の策なのではないかと思います。 物語の流れや整合性よりも「いかに園児全員に平均的に出演時間を作るか」が優先されているのが最近のお遊戯会のようです。 良い悪いではなくそういう時代なんでしょうね。お遊戯会で浦島太郎の弟がどんな活躍をするのか楽しみです。

スポンサーリンク