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10年分泣いた「インサイド・ヘッド」

インサイド・ヘッド (吹替版)

映画「インサイド・ヘッド」を見てきました。 ラジオ「たまむすび」で映画評論家・町山智浩さんが大絶賛していたので期待しつつ、そしてあまりに期待しすぎて肩透かしにならないようにYahoo!映画の低評価コメントを見て高まる気持ちにブレーキをかけて見に行ったのですが、結論としては期待しすぎて問題ないどころか期待をはるかに超えてしまう超ウルトラスーパー大傑作でした。

とにかく僕は完全にこの映画全編がツボで、上映時間の9割くらい涙出まくり泣きまくり。 冒頭からいきなり涙腺が崩壊し、ひたすら涙を拭いながら鑑賞の94分。 映画が終わったあとは涙を出しすぎて泣き疲れる、というすさまじい体験をしてしまいました。

なぜ(いい歳のオッサンが)そんなに泣いてしまったのか?

大げさではなく10年分くらい泣いたかもしれない「インサイド・ヘッド」。 僕が号泣してしまった理由は大きく2つあります。

1つ目は、自分の人生の最高のタイミングでこの映画を見たこと。 僕は妻と息子(4歳)と一緒にこの映画を見たのですが、物語の冒頭で流れるライリー家族の歴史と完全にシンクロ。ライリー家族と自分たちでは国も状況も全く違うけど、家族の表情は世界共通。映画開始数分であっという間にこの映画のキャッチコピー 「これは、あなたの物語」 になってしまいました。その後はライリーが遭遇する様々な困難が他人ごとに思えず、感情移入しまくりまくり。 映画は鑑賞時の自分の年齢や環境によって評価も大きく変わると思うのですが、独身の時に見ていたらここまで心に響かなかった気がします。

そして2つ目は、物語の中盤から登場するライリーが子供時代に産みだした空想の友達「ビンボン」の存在。 思春期に差し掛かりつつあるライリーからはすでに存在を忘れられているという悲しい存在なのに、感情を失って崩壊していくライリーを助けるために奮闘するという「裏トイ・ストーリー」的な健気さ。 後半の「不要な記憶のゴミ捨て場」のシーンは誰もいない場所で1人でこの映画を見ていたら嗚咽号泣していたかもしれないくらい衝撃的で(実際に声が出そうになったので歯を食いしばって鑑賞)、涙を最後の最後まで搾り取られました。 映画を見る前は「なんだこの変なゾウは」「ビンボンって貧乏みたいな名前だな」と思っていたのに…。ビンボンに土下座して謝りたいです。

インサイド・ヘッドで号泣

現実に影響を与える力を持った、とんでもない作品

そんな感じで泣きに泣いた「インサイド・ヘッド」ですが、この映画の真価はここからでした。 劇中では、人間には核となる特別に大事な思い出(成功体験など)があり、その思い出が人間を育てていき、そして様々な困難も乗り切っていける、という描かれ方をしてます。 僕は映画を見たあとから、常に自分の息子に対して 「果たして自分は、核となる思い出を作ってあげられているのだろうか?」 と自問自答し続けることになってしまいました。 この世にはおもしろい映画はたくさんあるのですが、現実に影響を与える映画というのはあまりないと思います。 ピクサーはいつもいつもすごいけど、ブランドになり、一定のおもしろさを期待されるのが当たり前の状況で、そこを超えてくるすごさ。 間違いなく映画の歴史にも、自分の中にも永久に残る大傑作。今後、人生のポイントポイントで見返すことになりそうです。

ちなみに息子の感想は 「ピエロがこわかったからおもしろくなかった」 「イカリがかっこよかった」 でした。

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