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「さや侍」最初から最後まで完全にすべってた苦行映画

sayazamurai

ガキの使い」七変化で、松本プロデュースによる「腰振りおばちゃん」や「ボブ・サップ」の回はデタラメにおもしろかった。
良くも悪くも本人が出演すると「松本人志」ということを見るほうが意識してしまうので、「松本プロデュース七変化」のように裏方に徹する「さや侍」は本人も観客も伸び伸びできるのではないか…。そんな期待で鑑賞。

結果は、ウーン……。

https://www.youtube.com/watch?v=2ixPxoAKh8c

最初から最後まで完全にすべってた

<以下、少しネタバレあり>

自分が映画を見る前に思っていたのは、野見さんの素人ゆえの予想できない天然ギャグの数々に、まさに「笑ってはいけない」状態で吹き出しそうになって、
「なんでこんなにおもしろいのに若君は笑わないんだ!」
という展開だった。
でも実際には本当に最初から最後まで全く笑えなかった。完全にすべってた。
お金払って素人のおじさんの笑えない芸をひたすら見させられる苦行。
「もしかして、こちらが30日の行を味わってるのか??」
と錯覚。
これは野見さんが悪いわけでは無く、「素人を主役にした!前代未聞!驚いたでしょ?」で満足してしまった制作側に問題あると思う。
野見さんが喋るたびに現実に引き戻されるトホホ感。引きずられるように大根に見えちゃう他の役者たち。
あまりに劇場内が静まり返ってるので、自分が撮った映画でもないのに変な汗が出た。映画見て気を使うことなんて、この作品が初めてだよ…。

確かにラスト10分はよかった。野見さんの表情、切腹、坊主の歌、お墓参り。
ただ、それは多かれ少なかれ松本監督作品に笑いを期待して見に行った人に対する
「実は泣ける話でした!」というドッキリであって、作品が優れているのとは別の話だと思う。

監督が作りたかったものはこれなのか

大日本人」は監督がやりたいことが注ぎ込まれて、ラストのどうしようもない感じも含めていびつだけど忘れられない作品だった。
「こういうのがやりたい! 」「オレはこういうのがおもしろいと思う!」
というのが伝わってきた。
それと比較すると「さや侍」はすごくきちんとした"映画”だ。

でも、テレビでの表現に限界を感じて映画に進出した松本人志が、本当にやりたかったことがコレだとしたらすごく残念だなぁ。

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